レジンや粘土が有名なPADICO(株式会社パジコ)
作品を仕上げる上でかかせないニスも展開しており、ツヤありからツヤなしまで、たくさんの種類があります。

ニスのメリットはこちら
- 作品を保護する
- ニスによって質感を変えれる
ツヤありのニスを使えば、レジンのようにツヤツヤでぷっくりにできるものも・・・!ツヤなしのニスを使えば質感をほぼ変えずとも防水性をつけることができたり。
とくに有名なニスは「ウルトラバーニッシュ」と「シーラー」の2種類です。大きな違いがわかりにくく、どちらを選ぶべきが悩む方も多いのではないでしょうか。
今回はパジコから発売されている、この2種類のニスを比較しました。
パジコのニス8種類の比較表
横にスクロール出来ます。
シリーズ | ウルトラバーニッシュ | スーパーエクステリアバーニッシュ | シーラー | |||||
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仕上がり | スーパーグロス | グロス&サテン | マット | グロス | マット | 厚塗りツヤ出し | 半ツヤ出し | ツヤ消し |
水彩絵具 | △ | ○ | × | × | × | △ | ○ | × |
油絵具 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
アクリル絵具 | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
油性ペン | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
水性ペン | × | ○ | × | × | × | × | ○ | × |
防水性 | 生活防水レベル | 生活防水レベル | 生活防水レベル | 防水レベル | 防水レベル | 生活防水レベル | 生活防水レベル | 生活防水レベル |
容量 | 200ml | 200ml | 200ml | 200ml | 200ml | 100ml | 100ml | 100ml |
タイプ | 水系 | アルコール系 |
水系
|
水系
| 水系 | 水系 | アルコール系 | 水系 |
絵の具と混色 | ○ | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ | ○ |
Amazonで公開されている表を元に作成しました。画像・リンクをクリックすると販売ページに行き、商品の詳細をチェックできます。
表だと分かりにくいかもしれないので、画像も作りました。

が、しかし。
パジコさんにお問い合わせして確認しながら作成していたのですが、パジコさんの方で正確な表を作られました^^;(この表を作っていた時は、サイトによって書かれていることが違っていました)

公式サイトhttp://www.padico.co.jp/faq/pdf/coating.pdf
パジコさんが作られたニスの早見表です。こちらの方がより詳しくて正確です。画材によっては、ニスを塗ると溶けたり滲んだりしてしまう場合があります。使用する画材に適合しているか、よくチェックしてから購入するのがおすすめです!
全て水性ニスだけどアルコール入りもある
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上記8種類のニスはすべて水性ニスです。そこからさらに『水系』と『アルコール系』に分かれます。
パジコ ウルトラバーニッシュ グロス&サテン と パジコ シーラー 半ツヤ出し
の2つはアルコール系になります。
アルコール系は水系と違って、油性ペン・ポスカの上からは使えませんが、水性ペンの上に塗っても滲まない性質を持っています。
ツヤツヤなニスはコチラがおすすめ

ウルトラバーニッシュ スーパーグロス と シーラー厚塗りツヤ出しは、薄く重ね塗りすると、ぷっくりとした質感になります。
ツヤツヤで、まるでレジンのような仕上がりになると好評です。ニス全般に言えることですが、一気に塗るとうまくいかない場合があるので薄くぬるのがコツです。
防水性を求めるならコチラがおすすめ

スーパーエクステリアバーニッシュ マット と スーパーエクステリアバーニッシュ グロス は、特に防水性が高いニスです。完全防水できるほどの防水性のため、屋外に使う方もいます。
シーラーつや消しはこんな感じ
シーラーつや消しとウルトラバーニッシュのつや消しを使った事があります。張りキャンバスにアクリルで描いた絵の保護用に使いました。どちらもツヤ感が出ず素材の良さを活かしながら防水することが出来ました。
アクリル絵の具は乾くと防水性が出るのですが、大量の水がかかると色が溶けてしまうことも。マットなニスを使えば絵の質感はほぼ変わらずに防水性があがるので大助かりでした。
ウルトラバーニッシュはもう手元にないのですが、シーラーはあるので使用感をレビューします。

シーラーは100mlと、手頃なサイズ感のニスです。
裏側のラベルには、注意点が書かれています。

蓋は回して開け閉め出来るタイプです。筆で、よくかき混ぜました。
白色ですが、塗っている時は透明です。ウルトラバーニッシュのマットも白色のニスでした。

塗った直後のまだ乾いていない状態です。ほんとうにツヤがなく、塗っている最中なのにどこを塗ったのか分からなくなるほどです。
完全に乾いてからも、塗る前とほとんど変わらない仕上がりになりました。なんとなく薄い膜が張っている感じはします。ゴムのようなツヤのない膜がある感じです。
これを頼りにして、どこまで塗って塗ってないか、光に反射させるように角度を変えて変えて塗っていきます。
色んな角度で撮影しましたが、肉眼でも写真でもツヤは見つかりませんでした。

ラメの上から塗った箇所です。塗る前と同様にキラキラと輝いています。
きれいに塗るコツ
- 薄く塗る
- 乾いてから塗り重ねる
何回も塗り重ねる事できれいに塗ることができます。厚く一気に塗ると絵の具やペンなど作品の色付けが溶けてしまうことも。
乾いてから再び薄く塗ることで防水性が増します。
気をつけること
- 一気に厚く塗りすぎない
- 塗り込みすぎない
一気にたっぷり塗ると作品が滲みやすいだけでなく、黄ばんだような色や、にごったような風合いになる可能性があります。
筆で、ガシガシと筆圧をかけて塗り込むと画材が滲みやすいので、優しく乗せるようにして塗るのがおすすめです。